(Leaf Visual Novel Series vol.3) "To Heart" Another Side Story

for 「本日のお題」

 

まけるな! 葵ちゃん!!

Episode:松原 葵

 

Original Works "To Heart"  Copyright (C) 1997 Leaf/Aqua co. all rights reserved

written by レイ  1997/10/28


 「い、い、いら、いらっしゃいませ〜〜〜〜」

 葵ちゃんが、ぎこちない笑顔を浮かべながら挨拶をする。

 「ほらほら、葵ちゃん、笑顔が硬いってば。もっとリラックスして」
 「は、はい………」

 そう、俺と葵ちゃんの2人は、エクストリーム同好会の部費を捻出する為に、
 とあるファミレスでアルバイトを始めたのだった。
 今まで、格闘技一筋だった葵ちゃんは、華やかなウエイトレスの格好をする
 のが、とても恥ずかしそうだ。

 「まあ、初めての経験だから仕方ないけど、そんなに緊張しなくても大丈夫
  だって……………。あっ、ほら、またお客さん来たよ」
 「い、い、いらっしゃいませ〜」
 「やあ、浩之に松原さん、頑張ってる?」

 そう言ってやってきたのは、幼なじみの雅史だった。後ろにはサッカー部員
 が何人かついてきているようだ。

 「こら雅史、俺達が働いているってのに、いい御身分だなぁ?」
 「やだなぁ。2人の為に、売り上げに協力しにきたんじゃないか」
 「そ、そうか。それは有り難い…………って、時給制だから、客が増えると
  大変なだけだっつーの」

 雅史はわかっているよ…と笑っている。ったく、しゃーねえ奴だなぁ。

 「ところでさ……………」
 「ん、何だ?」
 「格闘娘が、ファミレスでバイトって………………むごっ」
 「えっ? どうかしました?」

 俺が、とっさに雅史の口を押さると、葵ちゃんが不思議そうな顔をしている。

 「いやっ、な、なんでもないよ。雅史……他社の話はマズイぞ……………」
 「ぷはっ……だってさ、葵ちゃん、空手使いでショート、熱血タイプでしょ?
  八○聡美っぽくない?」
 「そういえば…そうだな。じゃあ、眼鏡に蹴りの梁○かおりは、委員長か?」
 「そうそう。でも関西弁だから、え○りんもオッケーかもね」
 「○真奈美………って感じじゃないもんなぁ」

 いつのまにか、すっかり雅史のペースに引きずり込まれている俺。

 「あ、あの〜、私は炎なんて出せないんですけど……………」

 葵ちゃんが申し訳なさそうな顔をしながら、会話に入ってきた。

 「う、うわっ! あ、あ、葵ちゃん、聞いてたの?」

 「は、はい…」と恥ずかしそうに頷く葵ちゃん。しかし、このネタがわかる
 と言うこと自体、驚きだ。

 ……………カランカラン

 その時、一人の女の子が入口から入って来た。逆光で顔はよく見えないが、
 どうやら某有名パイレストラン風の制服を身につけているようだ。

 「ボクの名前は武○優香。ボクの挑戦、受けてくれるね?」

 開口一番、彼女は葵ちゃんに向かって、そう言うのだった。

 「だから、会社が違うんだって〜〜〜〜〜〜〜〜」

 レストランに、2人の声が虚しくこだました……………

                              おしまい



 こんにちは。レイです。

 もう、そのまんまです(^^; Piaキャロ2発売記念と言うことで(笑)

 って、ソレも他社作品だってーの(爆)>私

 それでは〜

                     レイ rei@pa2.so-net.ne.jp

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