「い、い、いら、いらっしゃいませ〜〜〜〜」 葵ちゃんが、ぎこちない笑顔を浮かべながら挨拶をする。 「ほらほら、葵ちゃん、笑顔が硬いってば。もっとリラックスして」 「は、はい………」 そう、俺と葵ちゃんの2人は、エクストリーム同好会の部費を捻出する為に、 とあるファミレスでアルバイトを始めたのだった。 今まで、格闘技一筋だった葵ちゃんは、華やかなウエイトレスの格好をする のが、とても恥ずかしそうだ。 「まあ、初めての経験だから仕方ないけど、そんなに緊張しなくても大丈夫 だって……………。あっ、ほら、またお客さん来たよ」 「い、い、いらっしゃいませ〜」 「やあ、浩之に松原さん、頑張ってる?」 そう言ってやってきたのは、幼なじみの雅史だった。後ろにはサッカー部員 が何人かついてきているようだ。 「こら雅史、俺達が働いているってのに、いい御身分だなぁ?」 「やだなぁ。2人の為に、売り上げに協力しにきたんじゃないか」 「そ、そうか。それは有り難い…………って、時給制だから、客が増えると 大変なだけだっつーの」 雅史はわかっているよ…と笑っている。ったく、しゃーねえ奴だなぁ。 「ところでさ……………」 「ん、何だ?」 「格闘娘が、ファミレスでバイトって………………むごっ」 「えっ? どうかしました?」 俺が、とっさに雅史の口を押さると、葵ちゃんが不思議そうな顔をしている。 「いやっ、な、なんでもないよ。雅史……他社の話はマズイぞ……………」 「ぷはっ……だってさ、葵ちゃん、空手使いでショート、熱血タイプでしょ? 八○聡美っぽくない?」 「そういえば…そうだな。じゃあ、眼鏡に蹴りの梁○かおりは、委員長か?」 「そうそう。でも関西弁だから、え○りんもオッケーかもね」 「○真奈美………って感じじゃないもんなぁ」 いつのまにか、すっかり雅史のペースに引きずり込まれている俺。 「あ、あの〜、私は炎なんて出せないんですけど……………」 葵ちゃんが申し訳なさそうな顔をしながら、会話に入ってきた。 「う、うわっ! あ、あ、葵ちゃん、聞いてたの?」 「は、はい…」と恥ずかしそうに頷く葵ちゃん。しかし、このネタがわかる と言うこと自体、驚きだ。 ……………カランカラン その時、一人の女の子が入口から入って来た。逆光で顔はよく見えないが、 どうやら某有名パイレストラン風の制服を身につけているようだ。 「ボクの名前は武○優香。ボクの挑戦、受けてくれるね?」 開口一番、彼女は葵ちゃんに向かって、そう言うのだった。 「だから、会社が違うんだって〜〜〜〜〜〜〜〜」 レストランに、2人の声が虚しくこだました…………… おしまい こんにちは。レイです。 もう、そのまんまです(^^; Piaキャロ2発売記念と言うことで(笑) って、ソレも他社作品だってーの(爆)>私 それでは〜 レイ rei@pa2.so-net.ne.jp