注意!) この文章には一部『初音のないしょ』より引用した部分、及びネタ バレが含まれております。
ご注意ください。とりあえず、LF97で最後に初音ちゃんに会っていれば大丈夫です。
(むろん『痕』やってることをを含みます)
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written by KOTA |
§1 募るということ プルルルル プルルルル プルルルル カチャ 「……はい、柏木です」 ……またか…。オレは思わず舌打ちをしそうになった。いや待て、まだそうと 決まったわけじゃない。 「…楓ちゃん?」 「…はい…」 いつも通りの小さな返事。 「……初音ちゃんは居るかな?」 何度となく繰り返されてきた台詞。 「……ごめんなさい……。今日も、まだ帰ってきていないんです…」 「……そう。……ごめんね、こう毎日毎日、……迷惑でしょ?」 「いえ、……そんなことありません」 楓ちゃんはそう言ってくれるが、ここまでくればいくらなんでも異常だ。 「じゃあ、またかけ直すから」 「はい」 「おやすみ、楓ちゃん」 「……おやすみなさい…」 ガチャン 「……ふぅ……」 自然と出るため息。 もう何度目になるのだろうか。数えるのさえ億劫になるほど、ずっと前からだ。 毎晩、柏木家に電話をし、 楓ちゃんがでて、 繰り返される遣り取り。 そしてその度にいらつく俺。 そのきっかけは、ほんの些細な事であった……。
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